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ナンピンマーチンとは?
ナンピンマーチンは、「ナンピン買い(売り)」と「マーチンゲール法」の二つの手法を組み合わせた造語です。
ナンピン買いとは
※ナンピン買いとしていますが、売りの場合も方向が変わるだけで同じ話です。
価格が一定幅下がった際に、同じ通貨ペアを追加で購入する手法。これにより、平均取得単価を下げることができ、銘柄の価格が少し回復しただけで損失を取り戻す、または利益を出すことが可能になります。
例:
1.ドル円150円で1万通貨ロングエントリー 150.5円に決済指値を置いておく
2.価格が149.5円に下落した場合、1万通貨、追加でロングエントリー →平均取得単価が149.75になるので決済指値を149.75以上に設定。
3.以下決済されるまで追加エントリーを繰り返す。
つまりロスカットされない限りは、必ず勝つ手法となります。
マーチンゲール法とは
マーチンゲール法は、主にルーレットなどの約1/2の確率に対してベットするギャンブルから生まれた手法です。ゲームに負けた場合、次回の投資額を前回の2倍に増やすことで、一度の勝利で過去の含み損プラス最初の掛け金を取り戻す戦略です。FXにおけるマーチンゲール法の活用としては、上がるか、下がるかを1/2の確率に置き換え、エントリーの方向と逆行したら連続で失敗した分の合計建て玉を追加します。本来のマーチンゲール法との違いとして、本来は、負けを一旦確定させられますが、FXの場合は逆行したポジションを含み損のまま保有し続けるという違いがあります。
例:
1.ドル円150円で1万通貨ロングエントリー 150.5円に決済指値を置いておく
2.価格が149.5円に下落した場合、1万通貨、追加でロングエントリー →平均取得単価が149.75になるので決済指値を150円に設定。
3.価格が149.25円に下落した場合、2万通貨、追加でロングエントリー →平均取得単価が149.5になるので決済指値を149.625に設定。
4.価格が149.125円に下落した場合、4万通貨、追加でロングエントリー →平均取得単価が149.3125になるので決済指値を149.0625に設定。
ここで、負けが連続するごとに狙う値幅が狭まっていく事が気づいたでしょうか。
マーチンゲール法の特徴として、①負けたら投資額を2倍、②最初に晒したリスク額分の利益を得るという点が挙げられますので、その特徴をFXに当てはめるとこういった投資額が前回の倍になる=狙う値幅は前回の半分になるわけです。
こうやってみると逆行したら損切りせず建て玉を追加して、平均取得単価を下げている点を見るとマーチンゲール法はナンピン手法の種類の一部と捉えられるかと思います。
では、何故「マーチンゲール」ではなく「ナンピンマーチン」と呼ばれるのか?
そもそもが造語なので明確な定義など存在しませんが、わざわざ「ナンピンマーチン」と呼ばれる理由としては、EA開発者のオリジナル性が関係してきていると考察できます。
前述したマーチンゲール法の特徴として、①負けたら投資額を2倍、②最初に晒したリスク額分の利益を得るという点を挙げましたが、多くの「ナンピンマーチン」系と呼ばれるEAは、この特徴を満たしていません。投資額の倍率が2倍ではなかったり、建て玉追加した際の目標利益額を増減させたりと開発者によって種類は多彩です。
この多彩な種類の集合体を純粋なマーチンゲール法ではないが、建て玉を増加するという点で似ているので建て玉を増加させるナンピンは「ナンピンマーチン」と呼んでいるのかなと考えています。
ナンピンマーチンのメリット
- 圧倒的な勝率: 含み損が発生してもロスカットされない限り勝つので、勝率は90%を簡単に超えます(決済するまでのエントリーを1回とカウントした場合)。
- 損益カレンダーは真っ青: 勝率が高いので毎日利確できる確率が高く。満足感を得られやすい。
- 初心者にやさしい: 複雑な分析や判断が不要で、一定のルールに従うだけで取引ができるため、初心者にも取り組みやすい。
ナンピンマーチンのデメリット
- ロスカットのリスク: ナンピンマーチンの負けは、ロスカットですので、負けた場合1回の利益に対して何十倍の損失を被る事になります。
- 手法の評価が難しい: ナンピンマーチンは非常に高い勝率を持って設計されるため、負けるという事象が統計学的にサンプルとして条件を満たさない回数しか発生しません。「それって良い事なのでは?」と思われるかもしれませんが、上記にも書いた通り1回の損失は1回の利益の数十倍なので、損失の回数が思惑と数回違っていただけで、結果は大きく変わります。故に正当な判断は不可能と私は捉えています。
リスク管理の重要性
ナンピンマーチンの最重要項目はリスク管理です。正確な資金管理とリスク許容範囲の設定などの取り組みがこの戦略での成功の鍵となります。
ナンピンマーチンは大きな資産を持つ投資家に適した手法
ナンピンマの戦略は、大きな資金を持つ投資家に適しています。その理由は、この戦略が持つリスクをカバーするためには、莫大な資金量が必要であるためです。連続した取引での含み損をカバーするためには、それに見合った資金が必要となり、資金力のある投資家がこの戦略を有効に活用できるのです。
まとめ
ナンピンマーチンは、リスクを取ることで過去の含み損を取り戻すことを目指します。しかし、それに伴い更にリスクも高まるため、この戦略を使用する際は、リスク管理を十分に行い、計画的に取引を行うことが重要です。特に、大きな資金を持つ投資家はこの戦略のリスクを最小限に抑えることができますが、初心者や資金が少ない投資家は、慎重に取り組む必要があります。


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